小売業

コーチング型マネジメントの実現

研修だけでは変わらない、
マネージャーの意識と行動を変える「問い」の力

企業概要

従業員数 2万人超(連結)
売上高 9,000億円超(連結)

参加者の組織階層

選抜されたミドルマネジメント 約50名

プロジェクトの目的

  • マネージャー層が“教える”姿勢から“問いかけ、引き出す”姿勢へと転換し、現場での関係性を変化させる
  • 忙しい現場でも実践できる、短時間でも効果的なコミュニケーションのあり方を体得する
  • スキル習得にとどまらず、マネージャー自身の意識と行動を変え、部下の自律的な成長を促す

小売業界でも有数のA社は、長年にわたり各店舗の販売支援を担うエリアマネージャー層を中心に人材育成を進めてきました。しかし、従来型の研修を通じて一定の知識やスキルを身につけても、職場での実践や行動変化につながりにくいという課題が残っていました。
多くのエリアマネージャーが「教える立場」として部下の指導には熱心である一方、自らのコミュニケーションや関係性を見直す機会が少なく、現場の成長や自律性を引き出すには限界を感じていました。
特に、販売現場の忙しさの中で「部下との1on1の時間が十分に取れない」「短い時間でどう関係を深め、成果につなげるか」という声が多く聞かれました。そうした背景から、スキル習得中心の研修ではなく、現場の関係性そのものを変化させる体験型のプログラムへのニーズが高まっていったのです。

こうした課題意識をもとに、マネージャー層自身が“教える”側から“問いかけ、引き出す”側へと変化することを目的に、「3分間コーチ」の導入を決定しました。

プロジェクトの成果

  • 「3分間コーチ」受講直後から、現場での対話に即実践できる変化が生まれ、部下の本音を引き出す効果的な問いかけが可能になった
  • エリアマネージャー自身が「良い体験」を通じて自ら考え、行動を変えていく姿勢を身につけた
  • ワークショップ後もセルフトーク(内省)が継続し、学びが日常業務に定着しはじめた

A社では、この短時間の対話を通じて、エリアマネージャー層に即効性のある気づきと実践変化が生まれました。
ある参加者は、「3分間コーチ」受講直後に早速、販売店の店長との会話で「問いの立て方」を変えてみたところ、相手からこれまでにない率直な反応が得られたと語ります。短い対話の中で、本音を引き出し、相手の考える力を促すことができたという手ごたえでした。
また、「良い研修を受けた」ではなく「良い体験をした」と語る声が多く上がり、マネージャー自身の中に“自ら考え、行動を変えていく”姿勢が芽生えました。さらに、ワークショップ後も「自分のコミュニケーションはどうだったのか」「次はどう関われば良いのか」といったセルフトーク(内省)が継続するようになり、学びが日常の中で息づく形へと発展していきました。

プロジェクトの流れ

「3分間コーチ」プログラムを通じて、ミドルマネジメント層の意識と行動、そして組織文化に変化が生まれました。従来の“教わる研修”から“自ら学ぶ場”へと意識が変わり、正解を求める姿勢から「問いを立てて考える」姿勢へと転換したことで、エリアマネージャーの多くが自分のマネジメントスタイルを見直すようになりました。
現場では、部下に答えを伝えるのではなく、問いかけを通じて考えを引き出す対話が増え、短い時間でも意図を持てば変化を促せるという手応えが広がっています。その結果、1on1やミーティングの質が向上し、リーダー自身の「聞く力」「待つ力」も磨かれました。さらに、上下や部署を超えたフラットな対話が生まれ、“本音で話せる風土”が組織に少しずつ根づき始めています。

  • 01 リーダーの意識の変化

    • 対象:ミドルマネジメント
    • サービス:3分間コーチ

    ワークショップ開始直後は、従来の研修の延長と捉える参加者もいたが、事前に「テキストを使うのではなく、体験に集中することが成果につながる」と伝えたことで、次第に“学ばされる研修”から“自ら学ぶ場”へと意識が変化した。
    エリアマネージャーたちは、「正解を教わる」よりも「自分で問いを立てて考える」ことの価値に気づき、他者との関係性を通じて自分のマネジメントスタイルを見直すようになった。

  • 02 リーダーの行動変化

    ワークショップ後、エリアマネージャー層の多くが現場での会話の仕方を意識的に変えるようになった。
    たとえば、以前は「答えを教える」「問題を指摘する」ことが中心だった面談を、「相手に問いを投げかけ、自ら考えさせる」時間に変えたことで、部下が自発的に意見を出すように変化した。
    ワークショップで3分間という短い対話時間の中でも、相手の変化を引き出せる体験を重ねたことで、「忙しい現場でも、意図を持った短い対話なら実践できる」という自信が広がっていった。結果として、1on1やチームミーティングの質が向上し、リーダー自身の「聞く力」「待つ力」も磨かれていった。

  • 03 周囲・組織の変化

    プログラムを通じて、上下関係や部署を超えた対話が生まれ、マネージャー同士が互いの課題や工夫を共有する文化が育ち始めている。
    複数階層を交えたセッションでは、「上司と話すのは緊張する」と言っていた参加者も、3分間という限られた時間の中で本音を交わすことで、上下の垣根を越えたフラットな関係性を実感。ワークショップをきっかけに、組織内に“本音で対話できる風土”が少しずつ根づいていった。

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