当社が研究協力したAIコーチング導入事例に関する学術論文が、国際学術誌 『Behavioral Sciences』 の特集号 「Coaching for Learning and Well-Being」に、“AI in the Coach’s Chair: How Professional Coaches Navigate Identity and Role Ambiguity in Response to AI Adoption by Their Coaching Firm” のタイトルで掲載されました。
本論文は、Dr. Gil Bozer氏(Sapir Academic College, Israel)およびProf. Dr. Silja Kotte氏(Aschaffenburg University of Applied Sciences, Germany)による研究であり、AIコーチングの導入がプロフェッショナル・コーチの役割や職業アイデンティティへ与える影響について、インタビュー調査を中心に分析したものです。当社は、AIコーチングを提供する企業として本研究の調査に協力いたしました。
|掲載論文の概要
“AI in the Coach’s Chair: How Professional Coaches Navigate Identity and Role Ambiguity in Response to AI Adoption by Their Coaching Firm” では、AIコーチングを導入した企業に所属するコーチへのインタビュー調査を中心に、その導入に伴うプロフェッショナル・コーチの役割意識や専門性の捉え方の変化を分析し、その結果を以下のように考察しています。
- AIコーチングの導入によりコーチは、共感性や関係構築力、意味づけといった「人間のコーチならではの価値」を再認識し、自らの専門性の本質を明確にした。
- AIコーチング導入初期にコーチが感じる自身の役割に対する曖昧さは、職業的アイデンティティの再構築を促し、専門職としての自己理解を深化させた。
- コーチは、AIのコーチを代替的存在ではなく、継続的対話や情報整理を担う協働パートナーとして位置づけ、専門性を拡張する方向へ適応した。
- 人間のコーチが深い内省支援や関係性構築を担い、AIが継続性や情報処理を担う、役割分担型のモデルが形成された。
- AIコーチングの導入は業務の再配分にとどまらず、専門職の価値を再定義し進化させるプロセスとして機能した。
|当社のAIコーチングに関する取り組み
当社は、2023年より法人向けAIコーチング「CoachAmit」の提供を開始しました。
「CoachAmit」は、当社が約30年にわたり蓄積してきたコーチングと組織開発の知見と生成AI(大規模言語モデル)の技術を融合したサービスです。その大きな特徴は、企業全体の組織課題に合わせたコーチングを組織全体に提供できる点や、匿名化された膨大なコーチングデータから、リアルな組織の状態がレポートによって可視化できる点です。
AIコーチングを受けるユーザーは、日次や週次でのAIコーチングを受けることで思考が整理され、組織変革テーマに沿った成果創出に向けて行動が促進されます。導入企業にとっては、経営陣、ミドルマネジメン トに対する人によるコーチングと、全役職員に対するAIコーチングの提供を組み合わせることで、かつてないスピードで、ありたい姿に向けた組織変革の実現が可能となります。