2025年05月29日

2025年5月21日~24日にプラハで開催された "European Association of Work and Organizational Psychology" の学術大会である "EAWOP 2025"  で、当社の「CoachAmit」を調査対象としたAIコーチングに関する研究発表が、ヨーロッパの研究チームによって行われたことをお知らせいたします。

研究発表の概要

この度の研究発表は、ヨーロッパの研究チームであるDr. Gil Bozer氏(Senior Lecturer, Sapir Academic College, Israel)、Prof. Dr. Silja Kotte氏(Aschaffenburg University of Applied Sciences, Germany)、Raija Salomaa氏(Rai Consulting Ltd., Finland)の3名により、"Exploring AI Coaching Perspectives: Insights from an Asian Coaching Company and its Human Coaches" のタイトルで行われました。

この学術研究では、当社の「CoachAmit」を調査対象とし、当社がAIコーチングを開発した経緯や人にるコーチングとの違いに触れながら、AIコーチングの有用性と将来の可能性について、以下のように考察しています。

  • AIコーチは人間のコーチに取って代わるのではなく、むしろ人によるコーチングの実践を支援・強化する役割を果たす。AIコーチングの導入が進むことで人のコーチは、より複雑で繊細な課題に集中することが可能となる。

  • AIコーチングによって、これまでコーチングの機会が限られていた人々にもコーチングサービスを広げることができ、組織内外を問わず、より多様な層への普及が進むことが見込まれる。

  • 最終的には、AIコーチングの普及がコーチング全体の価値を高め、人によるコーチングへの関心や需要をさらに喚起する可能性がある。

学会の概要

"European Association of Work and Organizational Psychology" (以下、EAWOP)は、ヨーロッパを代表する産業・組織心理学の学会です。1980年に設立された"European Network on Work and Organizational Psychology" を前身とし、1991年にEAWOPとして正式に設立されました。EAWOPは、人・仕事・組織に関する学術研究のほか、その知見の普及と実践推進を行い、良質な労働環境の実現やマネジメントと組織の改善に貢献しています。

AIコーチング「CoachAmit」について

「CoachAmit」は、GPTおよび独自の高度な機械学習モデルをベースに、コーチ・エィが約30年にわたり蓄積してきた組織変革、コーチングなどに関する知見を融合したAIコーチングです。「CoachAmit」での双方向の対話は、組織で働く各人の内省と行動変容を促します。

「CoachAmit」の主な特徴は以下のとおりです。

  • 企業全体で一気通貫に高品質なコーチングを受けられる。

  • 自社の組織課題に合わせてAIコーチングをカスタマイズできる。

  • 匿名化された膨大なコーチングデータから、リアルな組織の状態や社員の意見などをレポートで可視化できる。

経営陣、ミドルマネジメントなどに対する人によるコーチングと、全役職員に対するAIコーチング「CoachAmit」を組み合わせることで、組織全体の変化過程をロングタームで追いながら、ありたい組織の姿に向けた変革が実現可能となります。

参考資料:【講演録】AIコーチングで広げる「問われる」体験 「問い」はすべての人のものになった

「CoachAmit」に関するお問い合わせはこちらからお願いいたします。