当社は、コーチングのセッション評価のためのウェブサービスである「Ayce (Accelerate your Coaching Effectiveness)」(以下、Ayce) を2016年にリリースし、コーチングに携わる方々へ無料で提供してまいりました。この度、本サービスは「CSES (Coaching Session Evaluation Scale)」(以下、CSES)へと名称を変更いたしましたのでお知らせいたします。
「CSES」の概要と価値
CSES(旧Ayce)は、コーチ・エィが世界中のコーチに向けて無料で提供する、コーチングセッション評価のためのウェブサービスです。国際コーチング連盟(ICF:international Coaching Federation)のコアコンピテンシー*¹に基づき、コーチングにおけるコーチの関わりやコーチングスキルを評価するためのアセスメントとして、2016年3月にリリースしました。現在、日本語の他、英語、中国語、タイ語の計4か国語に対応しています。
ビジネス領域におけるコーチングは、多種多様な目的に向けて実践されることを背景に、そのセッション評価はこれまで、多くが成果に基づく「総括的評価(Summative Evaluation)」に依存してきました。
しかし、CSESは、国際コーチング連盟(ICF)の定める基準に基づき、「コーチとしての姿勢・関わり」「コミュニケーション」「コーチングの成果・満足度」という3つの視点から、コーチとコーチィ(クライアント)双方がセッションをふりかえることができる仕組みになっています。
これにより、単なる成果の有無だけではなく、セッション中のプロセスや、コーチとしての在り方そのものを評価できるようになり、「コーチングがどのように行われたか」「効果的なセッションだったかどうか」を判断する新たな物差しとして活用されています。
具体的には、コーチとコーチィの認識のギャップの可視化や、CSESを活用している世界中のコーチたちとの比較が可能になるため、コーチが自分自身のコーチングをより客観的に捉え直し、継続的な成長を目指すことにもつながります。
本サービスの名称変更の背景
2023年及び2024年に、評価尺度「CSES(Coaching Session Evaluation Scale)」がコーチングのプロセス評価尺度として学術的に再評価されたことを踏まえ *²、名称の混乱を生じることなくお客様に本サービスをご利用いただけるよう、尺度名とサービス名の統一を図るものです。